難しい抜歯(親知らず、埋まっている歯)
「口腔外科で親知らずを抜歯した人が周りにいる」という方も多いのではないでしょうか。ひと言で抜歯といっても、難抜歯、埋伏歯・親知らずの抜歯など、さまざまな症例があります。
口腔外科
Oral surgery
口腔外科とは、一般歯科が対象とするむし歯や歯周病以外のお口の周囲の疾患を対象とした診療科です。インプラント治療も以前から専門的に行なっていた分野です。多いのは親知らず抜歯や腫瘍と言われる、できものの治療や骨折などの大きい怪我を治したりする分野です。治療内容は以下内容を初めとして、多岐にわたります。ご不安な点がありましたらお気軽にご相談ください。
「口腔外科で親知らずを抜歯した人が周りにいる」という方も多いのではないでしょうか。ひと言で抜歯といっても、難抜歯、埋伏歯・親知らずの抜歯など、さまざまな症例があります。
親知らずは前から数えて8番目の歯(智歯、親知らず)のこと言います。大きい奥歯(第3大臼歯)では3番目になります。縄文時代など昔の人は普通に生えていたそうですが、現代人の傾向として顎小さくなってきており、入りきらずに途中で引っかかってしまう状態です。上下左右4本ある人も居れば、もともとない人もいます。悪さをしなければ、絶対抜かないといけないものではありません。
親知らず周囲に汚れがついて歯茎が腫れてしまいます。症状が強く出れば、お口が開けづらくなり、熱が出ることもあります。顔の形が変わるくらい腫れることもよくあります。飲み薬で効きにくい場合は紹介させていただいて点滴処置も必要になることもあります。
歯周囲炎と関連しますが、慢性的(定期的にずっと)に汚れが停滞していると、手前の歯にむし歯を作ったり歯周病を憎悪してしまう可能性があり、親知らずを抜歯したとしても手前の歯も大きくダメージを負う場合もあり、最悪の場合手前の歯の抜歯の可能性もあります。
手前の歯にぶつかっている場合、手前の歯を押したりしますので、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。一度矯正しても親知らずが原因でまた歯並びが悪くなることもあります。
口の中には、内臓同様、様々な腫瘍が生じます。命を脅かす危険性があるものを悪性腫瘍(ガン)、危険性がないものを良性腫瘍と呼びます。口腔内の発生も多く認められ、舌、歯肉、頬粘膜、顎骨、唾液腺などに生じます。一般的には、しこりを伴うただれやこぶが見られます。悪性腫瘍の場合は組織検査(実際組織をとって顕微鏡で細胞の形を見る検査)をして確定診断をつけます。大学病院や入院施設のある病院での処置が一般的です。良性腫瘍の場合、全身麻酔を必要としない比較的小さいものであれば一般歯科医院でも対応することができます。
最近有名な方が舌ガンになられたというニュースでみなさんも一度は耳にされたのではないでしょうか?口内炎が治らないと、私ガンじゃないかしら?と不安になりますよね。ガンはいろんなところにできる可能性があります。口腔内では、舌に多く、歯茎や粘膜色んな場所にできます。口腔ガンの特徴として目に見えて何か変化が起こることが多く、周囲と様子に差が生まれます。わかりやすい例だと、口内炎が1ヶ月近く治らない、だんだん広がってる、ちょっと触っただけで出血してくるといったことです。10日近くたっても治らないような場合はご相談ください。
外傷とはわかりやすく言うと怪我ということです。小学校で遊んでたらボールがぶつかって歯が抜けたとか、バイクで事故して歯が折れた、大きいことになると顎の骨が折れたなどです。歯自体に問題が起こること、顎の骨が折れたりすること、粘膜や唇が切れたりするなど、状況に応じて様々です。
負傷した部位にもよりますが、審美的に影響が出てくる可能性があります。傷跡が残ったり、早期治療を行うことで機能・審美性の回復も可能ですので、お早めにご相談ください。
注意しておいていただきたいのが、歯が抜けた時です。抜けた状態で戻してあげれば元に戻る可能性があります。大事なのは抜けてから戻すまでの時間です。30分以内に歯科医院で戻してもらうことが、もとに戻せるかの1つの目安になります。生理食塩水に浸して持ってきていただくのがいいですが、ご家庭でないことも多いと思いますので、よく言われている牛乳に浸す、鼻水くらいのしょっぱさに塩水作っていただいてそれに浸す、できない場合は飲み込まないように注意していただいて口の中に含んで持ってきてもらっても構いません。
神経は残らないこともありますが、歯さえ残ってくれたらなんとか歯を作ることができます。
「口腔粘膜疾患」とは、歯肉、舌、頬など口の中の粘膜に発症する病気です。よく見られる症状として「口内炎」「扁平苔癬」「金属アレルギー」が挙げられます。
顎関節症とは顎の関節がトラブルを起こしている時に痛みやお口の開けづらさを伴う病気です。
主な症状の3つの中に以下の症状が挙げられます。
病態は型によって分かれており
症状も様々で、
などの部分が痛くなることが多く、耐え難い痛みが出ることもあります。
治療は痛みがない場合はしない(経過観察)こともあります。
対処療法として痛み止めお薬を処方することもあります。行動変容療法といって(TCH = tooth contact habit)普段から無意識に上下歯をくっつけて噛み締め癖のある人等に対して、自分は噛み締め癖があるか普段の行動をチェックしていただき意識的に噛み締め癖をなくしていく方法です。そのほかにもマウスピースを作成して噛み合わせの安定化、食いしばりの防止目的で使用します。