金属アレルギーについて
金属アレルギーとは
身につけている金属が原因でアトピー性皮膚炎になることを指します。一般的にはネックレスやイヤリング、指輪など装飾品などで問題になります。金属が溶け出して(イオン化)周辺の皮膚や粘膜、また体の中を血液と巡って離れた場所でも症状が出ることもあります。症状としては皮膚粘膜の赤み、痒みなどの皮膚炎が多く、水膨れや膿のようなニキビ的なものが出たりします。最近では脱毛の原因になっていると考えられています。
歯科治療における金属アレルギー
Metal allergy
身につけている金属が原因でアトピー性皮膚炎になることを指します。一般的にはネックレスやイヤリング、指輪など装飾品などで問題になります。金属が溶け出して(イオン化)周辺の皮膚や粘膜、また体の中を血液と巡って離れた場所でも症状が出ることもあります。症状としては皮膚粘膜の赤み、痒みなどの皮膚炎が多く、水膨れや膿のようなニキビ的なものが出たりします。最近では脱毛の原因になっていると考えられています。
金属の被せ物をしてから体の不調が出たり、調子が悪かったり、痒みや赤みが皮膚粘膜に出るようになったり、抜け毛が多くなったなどあるようでしたら調べてみてもいいかもしれませんね。
金属アレルギーについてのテストは現在パッチテストのみです。原因になる可能性がある金属のシールを背中などに貼っていただき、2~3日後に貼っていたシールを外し、赤みや痒みなどを調べるという検査です。一般的に赤み痒みが現れるまでに2日ほどかかると言われているため、後日判定していただく形になります。お近くの皮膚科でご相談頂ければしていただけると思います。
この辺りの金属が検査対象になります。
歯科治療で使われる金属には種類があり、アレルギーが比較的出やすいものや出にくいものもあります。金属の材質も一つの種類ものは少なく、合金と言いったいろんな種類の金属を混ぜて使用することが多いです。
特に代表的な「金銀パラジウム合金」「アマルガム(水銀)」についてお話しします。
被せ物でよく使用される『金銀パラジウム合金』は
特にパラジウムは保険治療でよく使用される金属ですが、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。ドイツでは、国の法律として「幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と、水銀・銀アマルガム合金を使用しない」というルールになりました。アメリカでもパラジウムはアレルギー反応が出る金属として有名で、使われなくなっています。
現在は使われなくなりましたが、つい最近まで使用されていた水銀を主成分とする材料です。水俣病で有害だと有名になった材料ですね。
アマルガムの成分として
アマルガムはとても変質しやすい金属で、口の中にあると劣化して腐食していきます。また、噛むたびに摩擦熱で水銀を含んだ蒸気が発生し、肺に取り込まれます。自覚のないまま吸収され、腎臓、肝臓、脳などに蓄積されていく可能性があるわけです。
原因の金属が特定されれば、それらの金属を外して別の材質に置き換える必要があります。
メタルフリーと言われる金属を使わない治療もあります。レジン(プラスチック)やセラミックを使用し、金属から置き換えていく治療があります。
詰め物を入れてから体調悪くなった気がするなど、金属アレルギーかな?と気になる方はお気軽にご相談ください。歯科用金属をセラミックなどの材質へ変更されて症状が改善された方もたくさんいらっしゃいます。